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2024.04.25

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結婚の平等(同性婚)法制化に賛成の候補者を見分ける「PRIDE VISION」公開。東京15区補選で使えます

街頭に掲示される選挙ポスターにスマートフォンをかざすだけで、結婚の平等(同性婚)の法制化に賛成している候補者をひと目で見分けることができるARカメラ「PRIDE VISION(プライドビジョン)」を開発し、マリフォーの公式ウェブサイトにて公開いたしました(https://pride-vision.com/)。
4月28日(日)に投開票を控える、衆議院議員補欠選挙 東京15区を対象に実用化をスタートしています。

PRIDE VISIONキービジュアル

衆議院議員補欠選挙 東京15区の選挙ポスター前で実際に使ってみた!

衆議院議員補欠選挙 東京15区選挙ポスター前でスマートフォンをかざし「PRIDE VISION」を試すユーザー

9人の候補者が熱戦を繰り広げている衆議院議員補欠選挙 東京15区該当エリア(江東区)在住の「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟弁護団員の仲村渠 桃弁護士に、実際に使ってみてもらいました。
使い方はとても簡単!

  1. 「PRIDE VISION」のサイト(https://pride-vision.com/ )にアクセス
  2. 表示されている小選挙区の中から、該当する選挙区(今回は「衆議院議員補欠選挙 東京15区」)を選択し、スマートフォンのカメラを起動
  3. 選挙ポスターにカメラをかざすだけ!

すると、「結婚の平等(同性婚)法制化に賛成」と回答している候補者の写真がカラフルなレインボーカラーにチェンジし、まるでグミキャンディのようなポップなモチーフがポポポポンと飛び出すアニメーション演出が見られます。
さらに、“”同性婚に賛成 YES FOR MARRIAGE EQUARITY”というテキストも現れ、右下のポップアップウィンドウには応援メッセージも表示されます。[続きはここをタップ]をタップするとメッセージの全文を読むことができます。
該当エリアで選挙権をお持ちの方は、ぜひ選挙ポスターパネルの前で試してみてください。

※各候補者が同性婚法制化に賛成しているかの判別については、マリフォーが各候補者向けに事前に行ったアンケート調査の結果に基づいています

※同性婚の法制化に「反対」「どちらかといえば反対」「(賛否は)回答しない」といったスタンスの候補者には無反応です

マリフォーが「PRIDE VISION」をローンチした理由

結婚の平等(同性婚)法制化に賛成している候補者を、有権者のみなさまにわかりやすく認知していただきたいと同時に、投票行動という政治活動をより楽しいアクションにしたいと考えたからです。

結婚の平等(同性婚)の法整備を担うのは立法府である国会ですが、政府も国会もいまだに具体的な動きを示していません。
しかし、“同性どうしの結婚ができない現在の日本の結婚制度は憲法に違反する”として、現在5都市6訴訟がたたかわれている「結婚の自由をすべての人に」訴訟では、2024年3月14日(木)に、北海道・東京第二次訴訟が、札幌高等裁判所・東京地方裁判所にてそれぞれ違憲判決を勝ち取りました。司法は早期立法を促しています。
さらに、2015年に東京都渋谷区・世田谷区からスタートしたパートナーシップ(PS)制度は、2024年3月現在、390を超える自治体で施行され、日本の人口の約80%をカバーするにいたっています。PS制度と結婚はまったく別のものであり、法的効力がないため困難に直面しているからこそ訴訟がたたかわれているわけですが、国に先行するかたちで、多くの地方自治体が、同性カップルを含む多様な家族の存在を正面からすでに認めるようになっているのは、大きな社会変容といえます。
司法の指摘、および主権者であるわたしたち国民を中心に形成される世論の高まりと、立法府の緩慢な動きの間には、著しい乖離が発生しているのです。
わたしたちは投票行動を通じて、結婚の平等(同性婚)に賛成し、早期法制化のために確実にアプローチしてくれるであろう候補者を当選させ、国会や地方自治体に送り届け、しっかり働いていただかなくてはなりません。

また、投票率の低下や若者の政治離れなどさまざまな問題が叫ばれるなか、最近では、ウェブサイトやアプリを通じて選挙情報をデータ化し提供するサービスが増えており、候補者や政党ごとに異なる政策・公約情報のわかりにくさは少しづつ解消され、可視化が進んでいます。しかし、有権者は、通勤・通学途中や投票所への道中に掲示された選挙ポスターで初めて選挙区の候補者を知ったり、顔・名前・スローガンといった限られた情報を眺めながらも素通りしてしまうことなどが多く、掲示された候補者をひとりずつ調べることは容易ではありません。

ダウンロード不要でウェブブラウザ上からすぐに起動でき、スマートフォンをかざすだけで、ポスターの設置場所を“候補者の考えを知ることができる場”に変える「PRIDE VISION」は、候補者選びをより簡単で楽しめるアクションへと変えられる画期的なプロジェクトだと考えます。

TRP2024にて現役国会議員が体験!

4月20日(土)・21(日)の2日間にわたって代々木公園で開催された日本最大級のLGBTQ+関連イベント「東京レインボープライド2024」内のマリフォーブースで先行公開。架空の選挙ポスターを使った体験会を実施し、一般の来場者はもちろん、現役国会議員のみなさまにもご体験いただきました。

東京レインボープライド2024のマリフォーブース前にて、選挙ポスターにスマートフォンをかざすと、結婚の平等(同性婚)法制化に賛成の候補者を見分けられるARカメラ「PRIDE VISION(プライドビジョン)」を体験する、自民党のみやじ拓馬衆議院議員と牧島かれん衆議院議員みやじ拓馬 衆議院議員・牧島かれん 衆議院議員

東京レインボープライド2024のマリフォーブース前にて、選挙ポスターにスマートフォンをかざすと、結婚の平等(同性婚)法制化に賛成の候補者を見分けられるARカメラ「PRIDE VISION(プライドビジョン)」を体験する、自民党の朝日けんたろう参議院議員朝日けんたろう 参議院議員

東京レインボープライド2024のマリフォーブース前にて、選挙ポスターにスマートフォンをかざすと、結婚の平等(同性婚)法制化に賛成の候補者を見分けられるARカメラ「PRIDE VISION(プライドビジョン)」を体験する、立憲民主党の福山哲郎参議院議員・尾辻かな子さん・社民党の福島みずほ参議院議員福山哲郎 参議院議員・福島みずほ 参議院議員・尾辻かな子さん

同性婚に賛成のスタンスをとるサンプル候補者のポスターが、レインボーカラーに変化したのち、カラフルなモチーフや応援メッセージがポップアップするアニメーションを見て「おぉー!」と歓声をあげながら目を見張る議員たち。東京15区における衆議院議員補欠選挙で実用化を果たしたのちは、次期衆議院解散総選挙において、東京全区での利用が可能になるよう準備を進めております。

また、マリフォーが2021年より公開している、同性婚に対する国会議員の意向を可視化するウェブサイト「マリフォー国会メーター」(https://meter.marriageforall.jp/)と連携できるよう機能強化を推進中。次期衆議院解散総選挙では、「PRIDE VISION」で候補者が同性婚法制化に賛成しているかを判別したのち、リンクボタンをタップすると「マリフォー国会メーター」へ遷移し、より詳しい情報を得られるような一体型の機能を構築予定です。

なお、日本全国で「PRIDE VISION」が使えるようにしたいところですが、今の日本では選挙ポスターのデータ取得は、公示後に掲示板に貼られたポスターを実際に撮影する他なく、全国での実施は困難な状況です。

マリフォーは今後も、結婚の平等(同性婚)法制化が1日でも早く実現されることを目指して、「PRIDE VISION」や「マリフォー国会メーター」などのスキーム構築に積極的に取り組んでまいります。


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