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最新情報

九州訴訟 裁判情報

2021.08.06

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【九州】第5回裁判報告!ココさん、法廷でスピーチ

結婚の自由をすべての人に九州弁護団からのお知らせです。


「結婚の自由をすべての人に」九州訴訟第5回裁判 報告

日時:2021年8月5()1400分から

場所:福岡地方裁判所の第101号法廷

裁判官:立川毅裁判官、橋口佳典裁判官、田中悠裁判官

今回、原告側は4通の書類と裏付けとなる証拠を提出しました。

被告は、追加提訴に対する書類1通を提出しました(特段、目新しい主張はありません)。

そして、原告ココさんと富永悠太弁護士がそれぞれ法廷でスピーチをしました。

 

夏休み中の中学生の方など、普段は裁判所に来づらい方も来てくださり、傍聴は抽選となりました。ありがとうございました。

次回は、111514時~

次々回は、21014時~ です。

どちらもおそらく傍聴券配布となると思われますので、今回と同じく、1320分ごろを目安に福岡地裁にお越しください。

抽選に外れた場合の待機場所、裁判後の報告会等については、決まり次第お知らせします。

結婚の自由をすべての人にと書かれた横断幕を二人の人が持って立っている。とても天気がよい。

【本日の裁判のくわしい内容】

  1.       原告・第10準備書面の正式提出 社会の変化その5

国会と法務大臣が立法を怠っていることを国内外の動向を紹介して、さらに主張する書面です。裁判の度に提出していて、今回で5通目になります。

今回は、特に、政府の国会での答弁(2015年2月18日の安倍首相答弁から札幌地裁判決後の答弁まで)について、重点的にとりあげました。

この書面で記載した国会での審議状況からは、同性婚の法制化の必要性を国が認識するに足りるだけの議論が国会でなされているのは明らかです。にもかかわらず、国は「慎重な検討を要する」との答弁を繰り返すばかりです。

第10準備書面 ―社会の変化その5― ・国会と法務大臣が立法を怠っていることを国内外の動向を紹介して、さらに主張する書面・裁判の度に提出し、今回で5通目  今回は、国会における審議状況を特集   2015年2月18日 安倍晋三首相 わが国の家族の在り方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を要する  2019年10月23日 河井克行法相 検討するか否か、そのこと自体を含めて検討が必要  2021年2月17日菅義偉首相 我が国の家族の在り方の根幹に関わることでありますので、極めて慎重な検討をする必要がある  6年経っても、慎重な検討が必要なまま しかも、検討してもいない

婚姻平等法案が野党3党によって提出されていますが法案は棚さらしとなり、同性婚を可能とする法案は審議・検討されていません。

こうして長期にわたって立法措置が懈怠されていることを明らかにしました。

長いのですが、読みやすく整理していますので、ぜひご覧ください。

 

  1.       原告・第11準備書面の正式提出 台湾

台湾では、2017年5月24日、憲法裁判所にあたる司法院大法官会議が、同性間の婚姻を認めない民法婚姻章の規定は違憲であり、解釈公布の時から2年以内に同性間の婚姻を認める法律の改正ないし制定をしなければならないという憲法判断をしました。

そして、2019年5月24日、日本の国会にあたる立法院本会議において、「司法 院釈字第七四八号解釈施行法」が可決され、台湾は、アジアで初めて同性間の婚姻を法制化しました。

日本と地理的に近いだけでなく、文化的、社会的にも近似性があり、法体系も近い台湾で出された憲法判断の内容が、本件訴訟における憲法判断にあたっても大いに参考になることを、鈴木賢先生の意見書を参考にしながら、主張しています。

 

  1.       原告・第12準備書面の正式提出 婚姻に対する国民の意識

同性同士の婚姻の自由が憲法13条または241項で保障されている理由の1つとして、家族のあり方に対する国民の意識が多様化している中、現在もなお法律婚を尊重する意識が国民に幅広く浸透していることを、各種統計データ等を付して示しました。

 

  1.       原告・第13準備書面の正式提出 婚姻の自由の侵害主張を補充する書面

訴状で既に、同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は、憲法13条または憲法24条1項で保障される婚姻の自由を侵害すると同時に、同性との婚姻を求める者の個人の尊厳を害することから違憲であることを主張していますが、その主張に肉付けするべく、詳細に論証した書面です。

目次を見ていただくと、どういうことを述べているかが分かりやすいので、この書面は、2ページからの目次をまずご覧ください。

 

  1.       原告提出証拠(甲A267~甲A329)の取調べ

証拠の提出(いずれも写し)が確認されました。どのような証拠が提出されているかは証拠説明書をご覧ください。

証拠説明書10(第10準備書面 社会の変化書面に対応)

証拠説明書11(第11準備書面 台湾の憲法判断について に対応)

証拠説明書12(第12準備書面 婚姻に対する国民の意識 に対応)

証拠説明書13(第13準備書面 婚姻の自由の侵害主張を補充する書面 に対応)

札幌高等裁判所(控訴審)で既に提出されている、木村草太先生(憲法)の札幌地裁判決を受けて新たに書かれた意見書も提出しています。

 

  1.       被告・第3準備書面の正式提出

2021年2月12日追加提訴(原告こうぞうさん、ゆうたさん、ココさん、ミコさん分)に対する実質的答弁として第3準備書面が提出されました。

追加提訴の原告に外国人原告がいるため相互保証()の主張が出てきた以外は、既提出書面記載のとおりとするばかりで、新たな認否や主張はありません。

※相互保証 国家賠償法6条では、外国人が被害者である場合には、相互の保証があるときに限って、国家賠償法が適用されるとしています。他地域の結婚の自由をすべての人に訴訟でも、外国人の原告がいる訴訟(東京第一次、大阪)では主張されているものです。予想されていた論点であり、弁護団では、今後、主張・反論していきます。

 

  1.       原告ココさんによる意見陳述

原告ココさんは、パートナーと一緒に子どもを育てています。

ココさんは外国籍ですが、ココさんの国籍国では、同性婚が認められています。ココさんは同性のパートナーと法的に婚姻をしています。しかし、日本では、ココさんとパートナーは結婚できません。

ココさんは、共に子育てをしているのに、親としての権利も責任も認められていないことについて、

日本の法律が、家族の中に耐え難い境界線を引き、「公認された家族」と「それ以外の者である外国人」とに分断し、家族としての選択肢を狭め、書類上では私をミコ(パートナー)と子どもから引き離している

私が働けなくなってしまったら、法律によって物理的にも引き離されてしまうことだってありえます

などとスピーチしました(ココさんが英語でスピーチし、日本語訳を弁護団員が読み上げました)。

 

  1.       原告代理人・富永悠太弁護士による意見陳述

弁護団の富永悠太弁護士が、国内外の情勢に触れた上で、

解決の先延ばしは解決の放棄に等しいこと

司法に求められることを、裁判官の前でスピーチしました。

スピーチの最後の部分です。

「かつて、ハンセン病患者に対する『らい予防法』による強制隔離の違憲性を問うた裁判は、被害者からの一通の手紙がきっかけとなって提起されました。その手紙には、『人権に最も深い関係を持つはずの法曹界が、何らの見解も発表せず、傍観の姿勢を続けている』として、法曹の責任が厳しく問われていました。同性カップルが婚姻できないという問題は、まさに婚姻の自由という人権の問題であり、個人の尊厳の問題です。この問題と、国が正面から向き合うまで、同性カップルが婚姻できない現状に対して、憲法違反であるという表明を続けていくことが司法に求められていることを述べて、代理人からの意見とします」

富永弁護士の渾身のスピーチ、ぜひ全文を読んでください

マイクを持って話をする富永弁護士。後ろに塙弁護士と武弁護士
富永弁護士。後ろにいるのは、報告会の司会の塙弁護士(右)と武弁護士(左)
  1.     今後について

原告側は、

 相互保証については反論する

 また、同性愛者のおかれた社会的状況等いくつか追加主張の可能性はある

 ただ、法律論についての主だったところは今回ほぼ出した

 被告からは札幌地裁判決を踏まえた書面を提出すると聞いている

 提出されれば反論をする

旨を言いました。

被告は、

 原告の主張が全て出てから反論したい

 札幌地裁判決を踏まえた主張もそれとともに行いたい

旨を言いました。

これに対し、裁判所は、被告に対し、反論の準備を促しました。

被告は、可能な範囲で準備すると述べていました。

 

  1.     今後の裁判の日程

20211115()14時(第6回口頭弁論)

2022210()14時(第7回口頭弁論)

いずれも、福岡地方裁判所の第101号法廷(今回と同じです)

※この回も傍聴抽選券配布になる可能性があります。

傍聴抽選券の配布に間に合わないのを避けるため、1320分頃には裁判所に来るようにしていただくことをオススメいたします。

傍聴券のことなど最新情報は、この報告を載せているこのページやSNS、「結婚の自由をすべての人に」訴訟・九州のtwitter@KejisubeKyushu https://twitter.com/KejisubeKyushu )などでご確認ください。

 

報告会

裁判の報告会を、裁判所すぐそばの弁護士会館で行いました。

4人の人が写っている。マイクを持っているのがまさひろさん、その隣にこうすけさん。二人はスーツを着ている。その横に黄色のTシャツのこうぞうさん、隣に黄緑のTシャツのゆうたさん
左から、まさひろさん、こうすけさん、こうぞうさん、ゆうたさん。いずれも原告

冒頭は、記者会見を行いました。

毎日新聞西日本新聞に記事が掲載されています。

記者会見後の報告会では、残念ながら欠席の弁護団員もいましたが、約20名の弁護団員一人一人からもお話をさせていただきました。配信では弁護団員全員が話をするのは難しいので、ぜひ報告会に話を聞きにいらしてください。

夏休みということで中学生がたくさん来てくださり、いつもよりいっそう幅広い年齢層の方が参加してくださいました。ありがとうございました。

ココさんとミコさんは、お子さんのことも考え、会見には出席されませんでしたが、報告会でも読み上げたお二人からのメッセージを紹介します。

Thank you so much for your support today. 

The most important reason that we got involved in the Marriage for All camp was to build LGBTQ community power and pride.

 Let’s keep working together to celebrate our love, diversity, and fabulousness!

今日は応援をありがとうございました。

私たちが結婚の自由をすべての人に訴訟キャンペーンに参加した一番の理由は、コミュニティの団結とプライドを築き上げることに、貢献したいと思ったからです。

LGBTQコミュニティの愛と多様性、そして素晴らしさを伝えていくために、一緒にがんばっていきましょう!

 

オンライン報告会

北海道訴訟の国見亮佑さん、たかしさんをスペシャルゲストにお招きしました。

キーワードは、茄子ソーメン、ゴマサバです。ぜひご覧ください。

https://youtu.be/GoLmVSFvExA(結婚の自由をすべての人に九州チャンネル)

動画の配信画像。6つの画面に分かれており、笑顔の人たちが写っている。

 

今後も裁判は続きます。引き続き、応援お願いいたします。

 


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