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東京訴訟 裁判情報

2021.07.12

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【東京・2次訴訟】第1回期日報告!

「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟弁護団より、7月8日に開かれた東京第2次訴訟第1回期日と、その後の期日報告会の様子ついて、以下のとおりご報告をいただきました!


「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟(第2次)

第1回弁論期日報告

 

「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟では、既にご報告させていただいたとおり、第1次訴訟(2019年2月14日提訴)に加え、新たな8名の原告による第2次訴訟(2021年3月26日提訴)も始動しました。

2021年7月8日に、第2次訴訟の最初の審理、第1回弁論期日が行われましたので、ご報告いたします。

 

日 時:2021年7月8日 11時00分から11時40分

場 所:東京地方裁判所103号法廷

裁判官:飛澤知行裁判長、金田健児裁判官、三塚祐太郎裁判官(民事44部甲合議1A係)

出 席:原告7名 原告代理人20名  被告代理人3名

 

 

【第1回弁論期日の内容】

1.原告側からの各書面提出

原告側は、今回の期日に向けて、以下の各書面を提出しました。

・訴状

  ・書証として、甲A1号証から144号証

  ・武田さん、藤井さんの意見陳述要旨

  ・原告代理人らの意見陳述要旨

 

2.訴状等の陳述

本期日の冒頭で、原告側から訴状が、被告側から答弁書がそれぞれ陳述されました。

(陳述とは、裁判所に書類を正式に提出する手続のことです)

 

3.原告側の意見陳述

本期日では、原告側の主張を明確にするために、原告代理人の崎弁護士、溝田弁護士及び榎本弁護士が意見陳述を行いました。

また、原告2名からもそれぞれ意見陳述を行いました。はじめに武田さんが、続けて藤井さんが意見陳述を行い、原告側の生の声を裁判所に対して伝えました。

 

4.本期日におけるやり取り

答弁書記載の求釈明を受け、裁判所から、原告代理人らに対して、以下のような確認・質問がされました。

⑴ 裁判所としては、原告側は、法律上同性の者同士の婚姻を認めていない現行民法及び戸籍法の規定を改廃していないことが違憲であると主張していると理解している。

⑵ これに加えて(又は上記⑴のような主張ではなく)、原告側は、法律上同性の者同士の婚姻を認める新たな立法をしていないことが違憲であるとの主張をもしているのか。

 

裁判所としては、具体的な規定の特定は困難であろうことは理解しており、理論上は現行の法令の改廃よりも新たな制度創出の方が立法裁量が大きいとも考えられるかもしれないが、これまでの判例も両者を明確に区別しているわけではないとも理解しており、これが本訴訟において中心的な争点になるとは考えていない、もっとも、原告側の主張は上記⑵の趣旨も含んでいるのか、念のため確認したいと伝えられました。

これに対して、沢崎代理人から、被告側の求釈明事項について、改めて書面を提出する旨伝えました。

 

5.次回期日までの準備事項

原告側は、被告側の求釈明事項に対する書面を7月30日(金)までに提出することとなりました。

また、被告側は、8月26日(木)までに、訴状に対する認否・反論を記載した準備書面を提出することになりました。

なお、被告側による認否・反論について、被告代理人らから、認否はすべて行うが、反論は次回期日までにはすべて終わらない可能性がある旨述べられました。

これを受けて、沢崎代理人が、本訴訟は同種訴訟が既に進行していること、及び本年3月に提訴しており準備時間も充分にあったと思われることから、被告代理人らに対して、速やかな対応を求めました。これに対し、被告代理人らは、同種訴訟や札幌地方裁判所での判決を受け、改めて主張を検討しているため、時間を要している旨述べました。

 

6.今後の予定

裁判所から、今後の審理の進行予定として、以下の2つの期日が指定され、本日の期日は終了となりました。

 ①2021年8月24日(火)16:30~ 進行協議期日(非公開の手続・傍聴不可)

 ②2021年9月2日(木)15:00~ 第2回口頭弁論(公開審理・傍聴可)@東京地方裁判所103号法廷

 

 

【オンライン期日報告会】

YouTubeにてオンライン期日報告会を実施し、生配信をしました(アーカイブあり)。

日 時:2021年7月8日 19:00~

登壇者:

 原告:武田さん、藤井さん、一橋さん、福田さん

 原告代理人:沢崎弁護士、溝田弁護士、榎本弁護士、佐藤樹弁護士(司会)


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