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北海道訴訟 裁判情報

2020.06.03

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北海道訴訟第5回期日報告!

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟第6回期日報告

 

※第5回目の口頭弁論期日が新型コロナウィルス感染拡大の影響で取消しとなったため、口頭弁論としては第5回目の開催でした。

 

日時:2020年6月1日15時15分から15時45分

場所:札幌地方裁判所の第805号法廷

裁判官:武部知子裁判長 松長一太裁判官 川野裕矢裁判官

内容:

1.  原告ら第6準備書面第7準備書面及び第8準備書面の陳述。

各書面の要旨の説明。

2.原告提出証拠(甲A第245号証~295号証、甲B第4号証~10号証)の取調べ。

3.被告第3準備書面陳述。

4.原告6名全員と原告の家族1名の尋問を実施することを決定。

5.原告は、次回までに、憲法学者、民法学者、社会学者の意見書とそれらの意見書について説明した準備書面を提出する。また、被告の第3準備書面に対する反論について言及した書面も必要に応じて提出する。

6.被告は、次回までに、原告の第6準備書面、第7準備書面及び第8準備書面に対する反論を必要に応じて提出する。

7.次回の裁判日程の確認。

 

今回提出された書類は、Call4の「結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)」で公開されているのでご覧ください。

 

原告らは、

①憲法が婚姻の自由を保障した趣旨は当事者が自らの意思で婚姻する自由を保障するところにあるから、同性カップルにも婚姻の自由を認めるべきであること

②異性カップルのみに婚姻を認めていることは異性カップルと同性カップルの差別に当たり法の下の平等に反する

という主張をしました。

また、鈴木賢明治大学法学部教授の意見書をもとに、③日本と文化的・社会的近似性がある台湾で、憲法裁判所に当たる司法院大法官会議が同性婚を認めていない法律は憲法違反であるとの判断をし、同性婚が法制化された経緯を説明し、日本においても同性婚が法制化されるべきであると主張しました。

さらに、④この間の社会の動きを表すものとして、大阪府や横浜市などにおいてもパートナーシップ制度が開始されて日本の人口カバー率が25パーセントを超えたこと、同性カップルを内縁に準じた関係と認定して法的保護の対象とした宇都宮地方裁判所真岡支部の判断を東京高等裁判所が維持したこと、コスタリカ共和国が同性婚を法制化したことなどから、国内外で同性婚に対する理解と受容が進んでいることを主張しました。

 

これに対し、被告国は、憲法は男女間の婚姻のみを要請していて異性カップルの婚姻は要請しておらず、憲法が男女間の婚姻のみを要請している以上婚姻について同性カップルと異性カップルが区別されるのは当然であって差別ではないなどと主張しました。

 

そして、次回の裁判では、原告6名全員及び原告の家族1名の尋問を行うことが決まりました。

※尋問(じんもん)とは、裁判官の目の前で、原告とご家族のみなさんが、弁護士や裁判官などからの質問に答える形で、直接自分の意見を述べることができる手続のことをいいます。

 

次回期日

2020年8月5日10時00分(第6回口頭弁論) 札幌地方裁判所の第805号法廷

 

次回の裁判までに、原告は、憲法学者、民法学者、社会学者の意見書とそれらの意見書について説明した準備書面を提出し、被告の第3準備書面に対する反論について言及した書面も必要に応じて提出することとなりました。また、被告は、次回までに、原告の第6準備書面、第7準備書面及び第8準備書面に対する反論を、必要に応じて提出することとなりました。

 

 

期日報告会

 

口頭弁論終了後、初の試みとして、YouTube配信によるオンライン裁判期日報告会を行いました!

日時:2020年6月2日18時30分~19時40分

URL: https://youtu.be/wpwD6tw8vTc

内容:

1.口頭弁論期日の報告と解説

綱森弁護士が、裁判の進行について説明をしたうえで、口頭弁論で提出された書面に基づき、原告らの主張と被告国の主張を解説しました。

 

2.原告のみなさんとのトークコーナー、質問コーナー

原告のえりさん、たかしさん、りょうすけさんに、口頭弁論の感想や次回の裁判で行われる尋問に向けた想いを語ってもらいました。

えりさんからは、「尋問が実施されることになって安心しました」

たかしさんからは、「同性のカップルがごく普通に生活していることや、異性のカップルと同じように結婚したいという想いを尋問で伝えたい」

りょうすけさんからは、「不具合がないと結婚したらだめなの?結婚する異性カップルは、それぞれの経緯やきっかけがあって結婚するのに、同性カップルだけ『不具合』が必要?結婚できないこと自体が不具合なんです!」

といったコメントをしてもらいました。

 

3.視聴者の方からのご質問

視聴者の方からも様々なご質問をいただきました!

裁判の傍聴以外の支援方法について質問がされ、加藤弁護士から、一般社団法人MarriageForAllJapanへのご寄付や、マンスリーサポート会員(毎月のご寄付)になっていただく、マリフォー通信をご受信いただいてご関心を持っていただくといった支援の方法が紹介されました。

▼ご寄付やマンスリーサポート会員についてはコチラ!また,マリフォー通信はコチラから受信できますので、是非お申し込みをお願いします!

 

オンライン裁判期日報告会の詳細は、是非YouTubeでチェックしてくださいね!

 

次回の裁判はいよいよ尋問です!

原告の皆さん、そしてその家族が、想いを裁判所に直接伝えます!

法廷にお越しいただき、原告やその家族にエールを届けてください!

あなたの傍聴が、応援が、関心が力になります!!

皆様のご協力、よろしくお願い申し上げます!!!


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