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レポート 国会関係 マリフォー国会

2019.12.19

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【連載】「マリフォー国会 – 同性婚を伝えよう」⑨訴訟原告リレートーク(2)

Eさん (「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟 原告)

私たちは付き合って13年になります。北海道に住んでいる20代と30代の同性カップルです。

もし私たちが異性同士のカップルだったらと考えることがあります。

異性同士だったら付き合って数年たって、両親に紹介して、もう干支がひとまわりするぐらい付き合ってるなら結婚しようかと結婚し、今は子どものことや家を買うことなどをいろいろ考えているのかなと想像します。私たちが異性同士だったなら、付き合うときも、両親への紹介も、結婚するときも、子どもも家も、たくさんの人から祝福されて、お祝いの言葉をたくさんもらいながら、ふたりで人生を作っていたと思います。

でも、私たちは同性同士で付き合っているというだけで、学生時代から友人や先生に否定されたり、不憫な目で見られたりしてきました。両親にさえ、「あなたたちのことは認められない」と、10年以上、あってはならない関係とみなされてきました。もちろん、祝福の言葉をかけられたことは一度もありません。

私たちはただ、この人といっしょにいて、これからもふたりで生きていきたいと思っているだけです。選んだ相手が同性だっただけ。それだけで私たちは偏見の目を向けられ、いっしょに生きていこうと決めたとき使える制度がない。制度がない、選択肢がないということで、実生活で困ることはもちろんありますし、結婚が選べない関係だというだけで、社会からは異性同士のパートナーシップより劣った関係やないものとされています。私たちはこれからもふたりで生きていきたいですし、制度ができることで同性カップルへまわりの見方が変わってくるだろうと考えています。

結婚を私たち同性カップルにも認めていただきたいと思います。

 

Cさん (「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟 原告) 

月2回、ボランティアで10代20代の若いセクシュアル・マイノリティからの相談を受けています。

つい3カ月前、17歳の高校生から「最近、自分は同性愛者だと自認した。自分の幸せな未来が想像できない、同性を好きな私は結婚ができない。同性愛者のまま生きていていいのだろうか」と相談を受けました。思春期に自身の性的指向に気づいたセクシュアル・マイノリティが直面するのは、結婚が認められていないから一生添い遂げるパートナーを人生のなかでイメージできないという、自分の人生に対する絶望感です。この相談だけではありません。たくさんの10代から、ありのままの自分でいることを社会で認められていないという悲痛や絶望が数多く寄せられます。

日本に生きているたくさんの若者が絶望感をいだいて大人になることを諦める、そんな世の中は私たちの世代で終わりにしたいです。

同性同士の結婚が認められている、そんな未来があるだけで、若い当事者がどれだけ救われることでしょうか。同性同士にも結婚を認めてください。


ただしさん (「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟 原告)

原告ただしさん

僕には“かつ”という16歳年下のパートナーがいます。恐る恐るこの原告という大役を引き受けたんですけれども、今まで色々な意見を聞いてきて、一度も、『同性婚に反対する合理性のある意見』というか、腑に落ちる意見を聞いたことがないんですね。

「同性愛者が増えて困る」とか、「伝統的な家族のありようが変わるから困る」とか、「少子化に拍車がかかる」とか、そういった意見が時々出て来てびっくりするんですけど、『同性を好きになること』は『趣味嗜好』のようにコロコロ変わるものではなくて、『性的指向』というものであり、自分の意志で自ら変えることはできません。今までもこれからも『同性愛は、感染る。増える』などということはないんです。

ですから、伝統的な家族のありようは今のまま持続していくと思うんです。

むしろ、子どもを育てられるカップルが増えることによって、不幸な状況にいる子どもたちが今よりももしかしたら幸福な状況で育てられるかもしれません。

また、同性愛を認めた国では出生率が上がっているところが多いという報告もあるんです。

私が想像する、『もしも同性婚が認められたら・・・』は、ほかの誰の権利も奪われることなく、大勢のカップルが結婚という制度に守られて、この国に笑顔や幸福がもっともっと増えるということです。

※ただしさんのスピーチにつきましては、ただしさんご本人の修正原稿をそのまま掲載しております。

鷹見彰一さん (「結婚の自由をすべての人に」愛知訴訟 原告)

※パートナーの大野利政さんは仕事で不参加

撮影禁止エリアに着座でお話しする予定でしたが、国会議員の皆さんの前でお話ししたいと思い、前に立たせていただきます。だんなの大野は仕事で来られませんでしたので、私から、ふたりのメッセージをお話ししたいと思います。

私たちは、里親になりたくて、愛知の児童相談所に登録申請しておりまして、先日、実務研修で養護施設に行ってきました。たくさんの子どもたちが、さまざまな理由で施設で暮らしておりまして、施設の方に聞くと、自分だけを見てくれる親がいない環境で生活をしていくので、いろんなことを知らないまま大人になっていく子もいるんです、と。そんなお話をお聞きする中で、うちに来てくれたらなという思いが強くなりました。虐待のニュースも最近多いので、そのたびに本当にうちに来てくれたらなと何回も思っています。

同性ペアでもたくさんの方が世界中で実際に子育てをして、幸せな家庭を築いている例が数えきれないほどあります。

ぜひ、子どもたちが、男だからとか女だからとかではなく、人と人が絆と愛で結び合って生活をする楽しさと喜びを感じて、「僕も私も将来、素敵な家庭を持ちたい」と思えるような、明るい未来を築いていきたいなと思っています。

憲法の土台は簡単に変えることができるものではないかもしれませんが、議員の皆さんには時代に合った国を作るお力があると思っておりますし、どうか希望に満ちあふれた日本になるように、同性婚もひとつの希望として実現していただけたら幸いです。


 

text:萩原まみ(ただしさんの部分を除く) photo:谷山廣


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