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北海道訴訟 裁判情報

2022.12.15

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【北海道訴訟】控訴審第3回期日報告!

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟弁護団より、12/13(月)13時30分開始の控訴審第3回期日とその後の交流会についてのご報告をいただきましたので共有いたします!


「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟 控訴審 第3回期日報告

 

【口頭弁論期日】

日 時:2022年12131330分から14時00分

場 所:札幌高等裁判所第802号法廷

裁判官:大竹優子裁判長 吉川昌寛裁判官 高木健司裁判官

内 容:

 「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟の控訴審第3回期日が行われました!

本日は、以下のようなことが行われました。

1 控訴人(原告)らが提出した第8準備書面・第9準備書面・第10準備書面の陳述

控訴人らは、第8準備書面において、2022年6月20日に下された大阪判決の批判をしました。また、第9準備書面では、「結婚の自由をすべての人に訴訟全国弁護団連絡会」が同性カップルを対象に実施したアンケートにおいて、同性カップルから多くの不都合や困難を抱えている旨の回答があったことを紹介しました。さらに、第10準備書面では、20221130日に下された東京判決の評価について論じました。

 

2 控訴人(原告)らが提出した証拠(甲A第507号証~516号証)の取調べ

控訴人らが提出した証拠が取り調べられました(裁判所が、提出された証拠を採用するために必要な手続です。)。

 

3 控訴人ら訴訟代理人による準備書面の要旨陳述

控訴人ら訴訟代理人の綱森史泰弁護士が、裁判官や傍聴人に向かって、第8準備書面、第9準備書面、第10準備書面の内容を簡潔に説明しました。

 

4 控訴人(原告)である中谷衣里さんによる意見陳述

控訴人番号6番の中谷衣里さんが、裁判官に対し、2022年11月30日に下された東京判決を受け、判決に励まされた点、もう一歩踏み込んで判断してほしかった点などについて、想いを語りました。

中谷衣里さんは、「安易に立法裁量に委ねず、同性愛者に結婚を認めないことは明確に違憲と判断していただき、国会に対して一日も早い法改正を促してください。」、「パートナーとずっと一緒に生きていきたいと思うから、結婚したいのです。この気持ちに異性愛者か同性愛者かの違いはありません。自分が大切だと思う相手と結婚したいと思う気持ちに、これ以上どんな理由や根拠、困難や悲劇を付け加えれば、私たちは結婚することを認められるのでしょうか。どうか、私たちが近い将来結婚する権利を国から与えられるように、司法の真摯な判断を札幌高裁でも示してください。」などと、涙ながらに述べていました。中谷衣里さんの想いは、傍聴席で傍聴されていた皆様にも伝わり、複数の方が涙を流されていました。

 

今回の期日までに提出された書類は、控訴人ら訴訟代理人や控訴人らの意見陳述の内容も含め、Call4の「結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)」で公開されているのでご覧ください。

 

【オフライン交流会】

第3回口頭弁論期日が終わった後は、控訴人のりょーすけさん、たかしさん、Cさん、中谷衣里さんが主体となって、オフラインでの交流会を実施しました!

 

日 時:2022年12月13日14時30分~16時00分

場 所:札幌市教育文化会館403研修室

内 容

ホワイトボードに「結婚の自由をすべての人に北海道訴訟 札幌高裁 第3回期日
 報告会」と書かれている。「結婚の自由をすべての人に Marriage Equality in Japan 北海道訴訟原告弁護団」と書かれた旗が掲げられている。

1 控訴人(原告)らのトークコーナー

控訴人のりょーすけさん、たかしさん、Cさん、中谷衣里さんが、期日の感想や東京地裁が下した判決の感想など、多くのことを語りました。

控訴人のりょーすけさんとたかしさんからは、202212月1日に、帯広市のパートナーシップ制度の第1号として、パートナーシップ宣誓をしたことが報告され、会場からお祝いのメッセージや拍手をいただきました!

また、控訴人の中谷衣里さんからは、今回の期日からお名前を公表されることとなったきっかけや本日の意見陳述で込み上げてきた想いなどについて語ってもらいました!

 

2 参加者の方からのメッセージ・質問コーナー

会場のみなさんに、ご自身の想いや考え、応援メッセージなど、多くのコメントをいただきました。ありがとうございました!

 

3 綱森史泰弁護士による東京地裁判決の解説

控訴人ら訴訟代理人の綱森史泰弁護士が、20221130日に下された東京地裁判決の内容を説明しました。

綱森史泰弁護士が説明をしている間、控訴人のりょーすけさんが綱森史泰弁護士の説明のポイントを要約して板書していました。会場の皆さんも、綱森史泰弁護士の説明をじっくり聞かれ、2021年3月17日に下された札幌地裁判決との違いなどについて、一緒に考え、学びました。

綱森史泰弁護士が、マイクを持ちながら、2022年11月30日に下されたと今日判決に
ついて話をしている。「結婚の自由をすべての人に Marriage Equality in Japan
北海道訴訟原告弁護団」と書かれた旗が掲げられている。

(↑綱森史泰弁護士)

ホワイトボードに、「東京判決」「憲法24条2項に違反する状態である。」「憲
法24条の「婚姻」とは「男女間」であるが将来的には「同性間」もふくまれるか
も。」「24条2項同性カップルが家族を作れないのは「違憲状態」」「14条憲法
が作れというのは「男女間の婚姻」 同性間に法律がなくても合憲」「札幌は一切の
保証が認められていないのは14条違反」と書かれている。

 

【期日報告配信】

口頭弁論期日と交流会が終わった後、期日報告配信を実施しました!

 

日 時:2022年12月13日18時30分~19時30分

 

期日報告配信では、北海道訴訟弁護団の髙橋友佑弁護士が期日報告をしました。

髙橋友佑弁護士が、本日の期日の報告について話している。

(↑髙橋友佑弁護士)

また、東京訴訟弁護団の寺原真希子弁護士、東京訴訟控訴人(原告)の西川麻実さん、北海道訴訟の控訴人であるたかしさん、Cさん、中谷衣里さん、北海道訴訟弁護団の須田布美子弁護士が、20221130日に下された東京判決の内容や本日行われた北海道訴訟について、トークをしました。

東京訴訟弁護団の寺原真希子弁護士、東京訴訟控訴人(原告)の西川麻実さん、北
海道訴訟の控訴人であるたかしさん、Cさん、中谷衣里さん、北海道訴訟弁護団の須
田布美子弁護士、本橋優子弁護士が話をしている。

 

期日報告配信は、アーカイブ配信で視聴できますので、是非ご覧ください!

URLこちら

 

 【次回期日】

次回期日は、未定ですので、決定次第、お知らせいたします。

 

引き続き、多くの皆さんに傍聴や応援をしていただきたいです。皆さまの応援が、控訴人らや弁護団への励みになりますし、裁判官の心にも響くはずです!

皆さまの傍聴を、ぜひともお願いいたします!

 

弁護団は、今後も、同性愛者が、異性愛者と等しく、結婚したい人と結婚することを実現できるよう、精一杯活動していきます。

引き続き、皆さまの応援をよろしくお願い申し上げます!!


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