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2019.10.15

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NHK報道番組「ナビゲーション」に生出演しました!

2019年10月11日(金)、Marriage For All Japan(以下、マリフォー)代表理事の寺原真希子が、NHK名古屋放送局の報道番組「ナビゲーション」に生出演致しました。

 

テーマは、「愛する人と子育てしたい~LGBTの新しい家族~」!

 

山田大樹アナウンサーと寺原の番組内での主なやりとり(要約)は以下のとおりです。

 

山田アナウンサー

「LGBTの方々と子育てについて、日本での現状をどう見ますか?」

 

寺原

「セクシュアル・マイノリティーの人々に対する差別・偏見が根強く、カミングアウトすらできない中で、異性カップルと同じように子どもを持つという選択肢があるという考えにすら至っていない人が多くいると思います。

 

一方で、既に相当数の同性カップルが子育てをしているという実態もあります。全国各地にそのような家族が存在しているものの、差別・偏見があるために公にすることができないのが現状です。」

 

山田アナウンサー

「同性婚が認められていないことで、同性カップルの方々は様々な不利益を被っていますが、子どもとの関係ではどうでしょうか。」

 

寺原

「法律婚をすると、子どもに対して当然に共同親権を得ることができますが、同性カップルには法律婚という選択肢がないので、カップルの両方が親権を持つことはできません。

 

ですので、例えば、子どもが事故や病気で病院に搬送されても、親権者でない同性パートナーは手術の同意をすることはできませんし、カップルのうち親権者である方が先に亡くなった場合に、残された子どもと同性パートナーとの間には何の法的関係もないので、一緒に暮らせる保証はありません。

 

同性婚がないことで、子ども達は法的に不安定な状況に置かれているのです。」

 

山田アナウンサー

「日本ではなぜ同性婚が進まないのでしょうか。」

 

寺原

「同性を好きになるかどうかが自分でコントロールできることではないという事実が必ずしも浸透していないことにより、自分で選んだ道なんだから不利益があっても仕方がないという誤解があったり、

 

同性婚がないことでセクシュアル・マイノリティーの人々がどれだけ深刻な状況に追いやられているかが知られていないことで、この問題に無関心であるセクシュアル・マジョリティーの割合が多いという点が挙げられると思います。」

 

山田アナウンサー

「台湾では、レズビアンの子どもを持つ父親の動画が世論に影響を与えたようですが、なぜでしょうか。」

 

寺原

「異性愛者を含むセクシュアル・マジョリティーは、同性婚の問題を自分とは関係のない遠い人達の話だと考えがちですが、いざ自分の子がセクシュアル・マイノリティーであったときにどう対応するか、その点を描いたのが台湾の動画です。

 

最初はとまどいながらも、子どもが幸せになるために親としてどうすべきかを考えていけば、おのずと答えは出てくるわけですが、そこに至るまでの葛藤や心の変遷を追ったところが、セクシュアル・マジョリティーの共感を得たのだと思います。」

 

山田アナウンサー

「日本で同性婚を進めるためにはどうしていけばいいのでしょうか。」

 

寺原

「同性婚を認めることができるかは、日本社会が個々人の生き方を本当の意味で尊重する社会に移行できるかの試金石でもあります。

 

セクシュアル・マジョリティーがこの問題をどれだけ『自分事』として考えることができるかが、同性婚実現への鍵だと思っています。

 

日本は変わることができるし、変わらなければいけません。」

 

スタッフの皆様の熱意にパワーをいただいた、有意義な時間でした。

 

セクシュアル・マイノリティーの方々に対しても、セクシュアル・マジョリティーの方々に対しても、マリフォーは同性婚の必要性を訴え続けていきます!


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